チューリッヒ日本人学校に派遣され2年目となる校長の河原英司と申します。
柑橘と温泉で有名な愛媛県松山市の出身です。
どうぞよろしくお願いいたします。
今年度の全日校は4名の新入生を迎えて、全校児童生徒18名でのスタートとなりました。
18名という小規模な学校ではありますが、その小規模な点と在外にある教育施設という
利点を生かして教育活動を進めています。
【小規模な学校】
・ ほぼ個別指導に近い形で学習が進められ、その児童生徒の進度に合わせた授業を展開することが
できている。
・
一人一人に役割があり、学級や学校を代表する機会が多いため、前に出て発表する機会が多く、
自尊感情や自己有用感が高められている。
・ ほとんどが学年の枠を超えた活動になるため、低学年に対する思いやりの心や先輩に対する尊敬
の念が醸成されている。
【在外にある教育施設】
・ 英会話の授業、ドイツ語の授業を実施しており、どちらも現地採用の教員により、全て英語又は
ドイツ語により授業が進められている。
・ 現地校との交流やスイスでの職場体験学習、また、スキー教室やサマーキャンプを行い、海外な
らではの多様な経験を積めるようにしている。
・ ふるさと日本の文化に触れるため、学習発表会やカルタ百人一首、餅つき体験を実施している。
また、今年度は次の点に重点的に取り組み、それぞれの項目について更に具体的な目標を
設定しています。
⑴ スイスを体験する活動を充実させる。
⑵ 現地校との交流を積極的に進める。
⑶ スイスについて語ることのできる児童生徒を育てる。
⑷ 自分を肯定する心を育てる。
⑸ 将来を見通す力を育てる。
⑹ 心身ともに健康な児童生徒を育てる。
⑺ 諦めない心、くじけない心を育成する。
以上のように、それぞれの利点を生かした教育活動を進めていますが、本校は日本の
「学習指導要領」に準じた教育を行っており、日本に帰国したときには、
すぐに日本の学校に対応できるようになっています。また、児童生徒の思考言語は日本語であり、
今一番大切にされている思考力の育成にも力を注いでいます。
今後、本校が更に発展していくため、保護者の皆様はもとより学校運営委員会、
関係機関の皆様とも連携・協働してまいりたいと思いますので、
何とぞよろしくお願いいたします。
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